2024年1月20日未明、日本初の月面探査機「SLIM」が、無事月面に着陸しました。
SLIMは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した、高さ約2.4メートル、重さ約200kgの小型探査機です。
月面への精密な着陸技術の実証を主な目的としています。
SLIMは、昨年9月に打ち上げられ、月を周回する軌道を飛行していました。
そして、1月19日午後10時40分ごろに軌道を変更し、日付が変わった20日午前0時ごろから降下を開始しました。
降下中は、月面のクレーターなどの地形情報を画像認識技術で識別し、目標地点に誤差100メートル以内で着陸することを狙いました。
そして、午前1時27分、SLIMは、予定通り月面の「静かの海」と呼ばれる地域に着陸しました。
SLIMの偉業
SLIMの月面着陸は、日本の宇宙開発史上、大きなマイルストーンとなりました。
日本は、これまでも宇宙開発に積極的に取り組んできましたが、月面着陸は、アメリカ、旧ソビエト連邦、中国、インドに次いで、5か国目の達成となりました。
SLIMの成功は、日本の宇宙技術の進歩を世界に示しただけでなく、今後の月探査や火星探査への大きな弾みとなりました。
SLIMの技術的特徴
SLIMは、月面への精密な着陸技術の実証を主な目的としています。そのため、以下の技術的な特徴を備えています。
* 画像認識技術による着陸
SLIMは、月面のクレーターなどの地形情報を画像認識技術で識別し、目標地点に誤差100メートル以内で着陸することを狙いました。
この画像認識技術は、デジタルカメラなどで人の顔を認識するのに使われる技術を応用したもので、SLIMには、月面の画像を撮影するためのカメラが搭載されています。
* ホバーリング機能による着陸
SLIMは、着陸の直前にホバーリング機能を使い、目標地点に正確に着陸します。
ホバーリング機能とは、エンジンの推力を調整することで、空中で静止状態を保つ技術です。
* 小型軽量化による低コスト化
SLIMは、高さ約2.4メートル、重さ約200kgと、小型軽量化を実現しています。
これにより、低コストでの月面探査が可能になりました。
SLIMの今後の展望
SLIMは、今後、月面の画像やデータを収集する予定です。
具体的には、月面の岩石や土壌の成分、月面の磁場や地形などを調べる予定です。
また、SLIMは、月面の資源探査にも貢献することが期待されています。
SLIMの成功は、日本の宇宙開発の新たなスタートを告げるものとなりました。
今後のSLIMの活躍に、ぜひ注目していきたいですね。
まとめ
* 日本初の月面着陸が、2024年1月20日未明に成功した。
* SLIMは、画像認識技術による着陸、ホバーリング機能による着陸、小型軽量化による低コスト化などの技術的特徴を備えている。
* SLIMは、今後、月面の画像やデータを収集し、月面資源探査にも貢献することが期待されている。